養老猛司さん「こまった人」

　こいつひまだぁ、本なんか読みやがってとか思われるかもしれませんがこれは読んで納得いく話が数多くありました。ちょっと文章が切れ切れで読みやすい本とはいえないのですが、内容はいいです。
　ふむ！と思ったところいくつか抜粋。
プロジェクトX、アレは日本人のものづくりの熱心さをいいたいのだろう。でも何故日本はものづくりに其処まで熱心になったのか。答えは戦争。日本は「大和魂」だとか「神風」とかいって勝つ勝つといわれてきた。ところが負けた。騙された。そういう文科系的な価値観は信用が置けない。そこでアメリカの物量、科学技術、ものづくり。
　世の中は何処までがほんとで何処からがウソか判らない。一つ一つ見極めるのは大変。と言うか不可能。だから、ファンタジー、物語、ゲーム。これなら最初からうそとわかっているので楽。でも何か物足りない。だから年寄りは宗教、どうせウソなら何千年も続いた嘘が一番嘘らしくていい（この考え方にはちょっと笑ｗ）
　一方を押し込むともう一方が出てくる。人は寝る、これは無意識、無秩序。対して起きている時は意識をもち秩序をもつ。秩序を積み重ねると無秩序も増える。だから人は寝る。
　犬と猿。最近猿の問題が増えている。あと、しかとかいのしし。人は犬を放し飼いにすることや、野犬を規制し、秩序をつくった。其れにより猿、いのしし、鹿等の無秩序を生み出した。
　汝の敵を愛せ。キリストの言葉。ブッシュさんはキリスト教徒。つまり言い換えると・・・ブッシュはフセインを愛す・・・考えただけでも気持悪い。つまりキリスト教的な「愛」と愛は違う。近代的なナショナルつまり国家のはじまりはヨーロッパと見て差し支えない。そこで愛国と言うのも生まれたのだろう。しかし其の愛とはキリスト教的な「愛」であり愛とは違う。だからしっくり来ない。愛犬、愛馬、愛妻はいいだろう。でも愛国は変、日本が好きなら日本語を勉強したら如何？こうすればしっくり来る。「国※を大切に思う気持」。さらに言えば、世のため人のため。きっとそういうふうにいえば一番しっくり来るのでは？大和魂とか言いながら愛国心なんて叫ぶのは本当の大和魂がない証拠。愛国心なんて外国からの直輸入で変な言葉になってるだけ・・・。（きびしいですね、養老さん。でも確かに愛国って変。この部分自分で勝手に変に納得。）
　　※国って何？私の解釈。大地や土地、住む人、ルール　この3つでいかが？
　
　学生生徒を規制の下で育てておいて、卒業したらいきなり自己責任とは。。このようなことがほんとに可能だと思っているのか？？（ごもっとも。私の学校は大丈夫かな？）
　「国際平和のためにかねだしてるんだから血は流さないなんてふざけるな。」言ってる本人は血は流さない。楽な仕事などない。其のお陰で人は寿命を縮める。だから血税と言うのではないか。ひとのお金をそう軽く扱われてはたまらない。（そうですよね、人生の貴重な時間を使って働いてその一部を納めたお金なのですからね。）

　何かを人のせいにして人生はうまくいかない。国だってそう。中国。10億人いて広い国土が在って。。今まで何をしてきたのか。
（何かを人のせいにするのは人の弱さ。つまり彼らは弱いのです。温かく見守ってあげましょう。）

以上、この本のレポート。ちょっとグレーゾーン入ってるから其のうち消すかも。
あ、持ってるので読みたい人はストップまで。。でもちょっとよみづらいよ～。